コーチング体験を深めるために

今、あなたはコーチングの旅に出発しました。その旅を、より効果的にするための要点をご紹介します。

 

コミットメント/commitment: お試しセッションの後、初回セッションの前に、十分な時間を取って、以下をご自身に質問してください。

  1. 決められた期間の間、コーチングの時間を優先して確保することができる?
  2. このコーチとのパートナーシップを築いていけると思う?
  3. 各セッションには真摯に参加し、自分が決めたことを順次実行していく意志はある?

もし全ての答えが YESなら、あなたが本当の旅に出る準備は整いました。これから起こる出来事や自分に対し責任をとる準備ができました。もし一つでもNOがあるなら、再度コーチと話すか、今はまだコーチングを受ける準備ができていないかもしれません。

 

書き留める習慣/recording, visualising: 思い浮かんだ考えや感情、新しい気づきなどを書き留める習慣を作ります。頭の中で考えたり、感じたりすることは多々あると思うけど、もし記録しておかないと、サラサラと流れていってしまいます。これは思考や感情を可視化するもので、その思考や感情が実在することを実感してもらうためのもの。

そばにあるメモ用紙に書いてもいいし、自分の内面の旅を書く特別なノート(ジャーナリング)を用意したり、PC や携帯電話に入力してもOK。ただ、ペンと紙で書くことは記憶力と脳に良いと示唆する研究もあります。

 

振り返る/reflection: セッション中やその前後で、話したこと、感じたこと、考えたことを振り返る時間を取ります。これは、コーチングの「目的」を忘れずに、ブレずに継続するのに非常に効果的。特にセッションの直後と次のセッションの少し前に、上記の書き留めた物に目を通したりしてクライアント(コーチィ)がご自身が行えば、限られたセッション時間を最も効率的に使うことができます。

ただし、この「振り返り」は、分析したり、反省したり、自責したりするためではありません。目を通している際に様々な感情や思考が浮かんだとしたら、それを更に記録しておくのを良いですが、ここでは、あくまでも、自分の思考と感情を自分が覚えているための行為です。

 

行動を起こす/accountability: セッション中に様々な話をして、気づきを得たとしても、何も行動を起こさないのであれば、コーチングの効果を実感できません(例外:「行動を起こさない」と自分が決めたのであれば別)。人はよく、他人に約束したことには気を配り、約束を守ろうとします。ところが、自分が心の中で決めたことに対しては、融通が効きすぎて、優先順位を簡単に下げてしまうことはないですか?「今日、植木の植え替えをしようと思ってたけど、頼まれてた仕事を先に片付けてしまおう」とか。accountabilityとは、自分が自分に対し約束したことに責任を持って実行することを指します。行動を起こすのが困難を感じた場合は、次のセッションに持ち込んで、なぜ責任を果たせなかったのかをコーチと一緒に見つけていきましょう。